【身体を内側から温める食べ方|朝晩の冷え込みが強い季節に知っておきたいこと】
朝晩の冷え込みがぐっと増してくる季節になると、手足の冷えだけでなく、肩こりや腰の重だるさ、体が抜けきらないような疲れをいつもより感じやすくなります。
「なんとなく調子が出ない」「寝ても疲れが残る」そんなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?
寒さによって血流が低下すると、筋肉が硬くなり、酸素や栄養が身体のすみずみまで届きにくくなります。その結果、肩こり・腰痛・頭痛・むくみ・冷え性の悪化など、さまざまな不調につながることがあります。
ですが、日々の“食べ方”を少し意識するだけで、身体の内側から温まりやすい体質へと整えることができます。今回は、この季節に特におすすめの「身体を温める食べ方」をやさしい視点でご紹介します。
■温かい食事を基本にするだけで体は変わる
冷たい飲み物や生野菜のサラダは、どうしても身体を冷やしてしまいます。特に朝は体温が下がりやすく、冷えた状態で1日をスタートすると、その後も体温が上がりにくくなってしまいます。
そのため、朝はなるべく温かい食事から始めることがおすすめです。
・温かい味噌汁
・野菜たっぷりのスープ
・生姜入りのお茶
など、身体をふんわりと温めてくれるものを取り入れてみましょう。
根菜類(にんじん・ごぼう・れんこん・大根など)は、火を通すことで甘みが増し、身体もぽかぽかに。ビタミン・ミネラルも同時に補給できるため、冬の冷え対策にはぴったりです。
■香味野菜のチカラで血流アップ
生姜・にんにく・ねぎなどの香味野菜には、身体を温める働きと、血行を促す成分が多く含まれています。
生姜は、紅茶やスープにすりおろして加えると、体の中からじんわり温まります。炒め物に刻んだ生姜を加えるだけでも香りが引き立ち、料理がぐっと美味しくなるのも嬉しいポイントです。
にんにくはオリーブオイルで軽く炒めることで香ばしさが増し、疲労回復にも役立ちます。ねぎは味噌汁、鍋、炒め物などどんな料理とも相性が良く、積極的に取り入れたい冬の食材です。
■発酵食品で“体の内側”から温まりやすく
味噌、納豆、キムチ、甘酒などの発酵食品は、腸内環境を整えて代謝を上げる働きがあります。
腸が元気になることで血流もスムーズになり、身体の芯が自然と温まりやすくなります。
特におすすめの組み合わせは
・温かい味噌汁
・納豆
・温野菜
のセット。体に優しく、消化が良いため、胃腸が弱りやすい冬にもぴったりです。
■旬の食材は自然の温活食材
季節の食材には、その時期に必要な栄養素が自然と豊富に含まれています。
秋冬におすすめなのは
・かぼちゃ
・さつまいも
・白菜
・長ねぎ
・きのこ類
など。
この季節ならではの食材は、体を温めながら免疫力も高めてくれる頼もしい存在です。鍋料理やスープ、煮込み料理にすると栄養が逃げず、美味しく取り入れられます。
■「よく噛む」「ゆっくり食べる」も大事な温活
早食いは消化に負担をかけ、胃腸の働きを弱めてしまいます。
胃腸が冷えると体全体が冷えやすくなるため、冬の季節こそ ゆっくりよく噛んで食べること が大切です。
よく噛むことで体が内側から温まり、血流が良くなるだけでなく、満腹感も得られやすくなるため、食べすぎの防止にもつながります。
夜は特に、温かい食事をゆっくり味わうことでリラックス効果も得られ、自律神経が整い、翌朝の体調にも良い影響を与えてくれます。
■食事でつくる“温かい身体”は、毎日の積み重ね
身体を温める食べ方は、難しいことはひとつもありません。
・温かい汁物を増やす
・香味野菜で血行を促す
・発酵食品をとる
・旬の食材を楽しむ
・ゆっくり味わって食べる
これらを少しずつ続けるだけで、冷えにくい身体へと変わっていきます。
冷えがつらい季節こそ、身体にやさしい食べ方で温かさを育てていきましょう。















